松本奇兵隊blog

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戦い方のバリエーションを増やせるか?--レノファ山口展望

戦術面

戦い方のバリエーションを増やせるか?
従来の堅守速攻を捨てるのか、+αを求めるのか。
懸念は、+αをする場合、昨年までの平林、島屋、鳥養、岸田の陣容を変える必要が出てくるということ。昨年の攻撃力は岸田頼みで、戦術も岸田を最大限いかす戦術だった。ベッタリ引いて、カウンターという戦術が機能したため、岸田は得点王になったとも言えると思う。

ところが、シーズン後半には分析され勝ちきれない展開がうまれていた。ある程度の支配率を山口に与えることで、岸田の攻撃力を半減させる、という“肉を切らせて骨をたつ”式の戦術を相手が採用したからだ。

岸田はサイドで生きるタイプだと思う、今のところは。背は高いがポストではないので、相手が引いたときの攻撃としては、物足りない。しかしそれでも39番13番を中心にショートカウンター戦術を採用しつつ終盤を乗り切り昇格した。

以前、中盤を支配しようとしないほうが得点の可能性が高くなる、とブログ記事に書いたことがあるが、要するにこの現象を言ったのだ。
今シーズンは中盤に多くの選手を補強している。トップに特別な選手を加入させたようには思わないので、トップとしては岸田を軸に考えているのだろうし、中盤から攻撃を組み立てるように変えていきたいのだろう。
つまりバリエーションを増やすような戦術を採るということだと思う。
現実的にはそれは確かに必要なことだ。一番いいのは、今のJ1でFC東京が展開しているような、武藤選手のような役割で岸田選手がやれることだと思う。そのためには、中央にポストタイプが一人必要だ。しかし今の山口にはそれがない。
中盤からの攻撃の組み立てや展開も、機能しないとなれば、最悪、岸田がスタメン落ちということもありうる。要するにどっちつかずの戦術になってしまうことが一番こわいし、今のままではそうなりうる。

もし、そうなれば率直に言うべきなのは、岸田の能力にあらずして、強化部の無能が原因だ。監督含め、あたらしいリーグをどう戦おうとしているのかまだ分からないが、昨年より成長したサッカーをファンに見せてほしいと切に願う。