松本奇兵隊blog

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J3最後の難敵“門番”長野パルセイロ戦に向けて(2)--長野FWの陣容と交代カード

長野の3トップ(一応3トップにしておく)の構成は試合毎に変わる。この5試合みてみると、大まかに傾向がわかる。衛藤監督は、上野監督ほどではないにしても、交代カードもほぼ決まっているようで、目新しく山口対策をたててくるということはないだろう。

FWとして最も出場しているのは佐藤選手で、現在、彼が攻撃陣の軸だ。一方で、交代選手はやや出入りがある。選手層が豊富なためオプションはたくさんあるからなのかもしれない。

カッコにした有永選手は基本ボランチであってFWではないが、かなり攻撃的なカードとして考えられているようで、場合によってはFWとしてもプレーする。特に宇野沢選手が出場しないとき、彼と同様の司令塔としての役割を担っている。いわば長野の第二の司令塔だ。“7.12維新の奇跡”では、有永選手のシュートを一森がブロックしたシーンがあったが、彼の役割からすれば当然のプレーだ。

ちなみに、長野のFWをタイプで分類すると、
万能型     佐藤
スピード&裏  勝又/高橋
高さ      土井
ゲームメーク  宇野沢/有永
のような感じか。で、ここ5試合の陣容は、


vs藤枝(勝利)

佐藤→高橋
勝又→宇野沢
(有永)→土井

vs盛岡(分け)

佐藤
勝又→土井
(有永)→高橋

vs鳥取(勝利)

佐藤
高橋→宇野沢
勝又→土井

vs秋田(分け)

佐藤
勝又→高橋
(有永)→土井

vs琉球(勝利)

佐藤
宇野沢→土井
(有永)→勝又

なのだが、佐藤選手はほぼフル出場している。そして、おきまりの選手交代パターンは、勝又or有永/宇野沢→土井。

そして、土井投入は地上戦を捨てて高さ勝負というサインだろう。高さと裏への飛び出し&スピードの組みあわせ(土井&勝又、土井&高橋の組みあわせ)で攻撃してくる。そのときは、有永/宇野沢選手はいないため、まさに放り込みとなる(はず)。

前々回の対決でも、土井のヘッドのこぼれ球を勝又にプッシュされたシーンがあったが、あれは山口対策というより長野の戦術の一つだったことになる。実際、一人少ない劣勢ながら盛岡戦は、土井からの高橋で同点に追い付いた。単純ではあるけれど、依然としてかなり有効な戦術だ。

また、前回の対戦で先発した近藤選手だが、彼の起用はほぼないと思われる。ここんとこずっとベンチ外で、現在の長野の戦術では彼をいかすことは難しいのだろう。

ベンチ入りメンバー数にも限りがあるので予想は難しいが、2人の交代を可能とする作戦なら、

宇野沢、佐藤の先発に、土井、勝又がベンチ。

交代は、有永→土井、宇野沢→勝又

のような感じかと思う。もしくは、

宇野沢、佐藤、勝又の先発に、土井ベンチ。

交代は、宇野沢→土井、

という形もあり得るか。実際に盛岡戦をスカパーで見たけど、土井選手はやや中盤に引いてアバウトなボールを前線に送り込む役割だったように見えた。

山口の対策はどうなるのだろう。ミヤグバが対応するというのは、前々回やられたように危険なので、もし途中交代で入ってくるなら、すかさず前田選手投入でマンマーク。一番わかりやすいところだとこれが有効だと思う。土井の中盤でのプレーは相手DFを引っ張り出す作戦でもあるので、やはり前田投入が有効だと思う。もし、25日のスタメン発表時、前田がベンチにいなければ、まじでおっちゃんひっくり返ります笑

次回は中盤&サイド攻撃などについて書こうかな。